2012年6月の健康便り —健康—

今こそお口の健康チェック

イメージ

6月4日は「虫歯の日」です。皆さんお口の健康には気を使っていますか?
学生生活無料健康相談テレホンには「痛くてもう我慢できない。今から受診できる歯科を教えて。」「歯茎から血が出るが放っておいて大丈夫か。」など、お口のトラブルに関する相談がよく入ります。

大学生になると自由になる時間が多く、生活習慣や食生活はつい乱れがちに。歯磨きがおろそかになるなど、お口の中が不衛生になることも多いようです。それに加えて思春期特有のホルモンの不調和で歯肉炎や歯周病になりやすい時期でもあります。高校と違い歯科検診がない大学も多いので定期的に口腔内をチェックすることがなくなり、いつの間にか虫歯や歯周病が進行していることも少なくありません。

「一本くらい歯がなくても。」「歯周病くらい大丈夫。」そんな風に思っている人もいるかもしれませんね。しかし一本でも歯が抜けると噛み合わせが悪くなり頭痛や肩こりなどの原因になることも。見た目や発音が悪くなるなど、美容上の問題にもつながります。また、歯周病は、症状が進むと歯が抜けるばかりでなく、歯周病菌が血流に乗って体内をめぐり、心臓病や呼吸器疾患などさまざまな病気の原因になることもわかっています。妊娠中の女性は早産を引き起こしやすくなるなど、油断できない病気なのです。

虫歯や歯周病の予防は、やはり歯磨きです。力を入れる必要はありません。歯と歯の間、歯と歯肉の境目に歯ブラシの毛先をいれ、一本ずつ丁寧に磨くような気持ちで小刻みに磨いてください。歯並びに凸凹がある場合には歯ブラシを縦にあてる、背の低い歯には歯ブラシを斜め横から入れるなどすると磨き残しが少なくなります。歯ブラシが届きにくいところはデンタルフロスや歯間ブラシを使ってみましょう。歯磨き粉は使わなくても構いません。歯垢染色剤(プラークテスター)を使うと、歯垢(プラーク)を赤く染めて目で簡単に確認できるので磨き残しが一目でわかりますよ。喫煙する人は喫煙しない人よりも歯周病にかかりやすいというデータがあるので、禁煙も大事です。かかりつけの歯科を持ち、定期検診を受けるのもいいですね。

口腔ケアは自分の健康を守る第一歩。たかが虫歯・歯周病と思わず、これを機会に気をつけてみてはいかがでしょうか。